Abdominal pain 腹痛

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腹痛とは

腹痛とは、みぞおちから下腹部にかけて感じる不快感や痛みの総称です。痛みの強さや場所、発生の仕方は人によって大きく異なり、軽い違和感から激しい痛みまで様々です。腹痛は日常的に経験する症状の一つですが、症状の現れ方や持続時間、伴う症状によっては、消化器系や内臓の疾患のサインであることもあります。痛みの性質は、「刺すような痛み」「鈍い痛み」「張るような痛み」「周期的に繰り返す痛み」など多岐にわたり、それぞれに意味があります。 腹痛は急性と慢性に分けられます。急性腹痛は突然起こり、強く鋭い痛みを伴うことが多く、場合によっては手術など緊急の対応が必要なこともあります。一方、慢性腹痛は数週間から数か月にわたって断続的に起こり、生活の質を低下させることがあります。痛みの部位や性質、発生状況を記録しておくことが診断の手がかりになります。

考えられる病気や原因と思われる疾患

腹痛の原因は非常に多岐にわたり、軽症な場合から命に関わる病気まで様々です。代表的なものは以下の通りです。

消化器系疾患

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、胆石症、胆嚢炎、膵炎、腸閉塞など。これらは空腹時あるいは食後に痛みが強くなる場合や、右上腹部、みぞおち付近に痛みが集中することがあります。

腸・肛門関連疾患

便秘や下痢、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)、肛門括約筋や骨盤底の筋肉の痙攣など。下腹部や左下腹部に痛みが出やすく、排便時に悪化することがあります。

感染症・炎症

腸炎、盲腸炎(急性虫垂炎)、虚血性腸炎、憩室炎、尿路感染症など。発熱や吐き気、下痢などの症状を伴うことが多いです。

婦人科疾患(女性の場合)

卵巣嚢腫、子宮内膜症、骨盤内炎症性疾患などが腹痛の原因になることがあります。

その他

腹部大動脈瘤の破裂、心筋梗塞や心臓関連の痛みなど、腹痛として現れることもあります。高齢者では典型的な症状が出にくい場合があり注意が必要です。

対処法や予防策

腹痛の原因に応じた対処や予防策が重要です。自己判断せず、症状が続く場合や急に強くなる場合は早めに受診してください。

生活習慣の改善

食生活の見直し

脂肪分の多い食品や刺激物(辛いもの、アルコール、カフェインなど)は消化器に負担をかけ、腹痛を誘発することがあります。バランスの良い食事を心がけ、野菜や果物、穀類など消化に良い食材を取り入れることで、胃腸への負担を軽減できます。

食事のタイミングと量

一度に大量の食事を摂ると胃腸に負担がかかるため、1日3食を規則正しく、腹八分目を意識することが有効です。また、よく噛んでゆっくり食べることも消化促進につながります。

水分補給

十分な水分をこまめに摂ることは消化を助け、便通を整える効果もあります。特に便秘傾向の方は、水分不足が腹痛の原因になることがあります。

規則正しい生活

睡眠不足や不規則な生活は胃腸の働きを乱し、腹痛の原因となることがあります。毎日一定の時間に起床・就寝し、適度な運動を取り入れることが予防につながります。

便通や腸内環境の管理

便秘や下痢の改善

便秘が続くと腸内にガスや便がたまり、腹痛や膨満感を引き起こすことがあります。食物繊維を多く含む食品や水分摂取、適度な運動で腸の動きを促しましょう。 下痢の場合も、脱水症状を防ぐために水分補給が重要です。乳酸菌や発酵食品を摂ることで腸内環境を整え、腹痛の再発予防につながる場合があります。

腸内フローラの維持

腸内の善玉菌を増やすことで、腸の働きを安定させることができます。ヨーグルトや納豆などの発酵食品、プレバイオティクス食品を取り入れることが効果的です。

ストレス管理

  • 精神的なストレスは腸の動きに影響を与え、腹痛や下痢、便秘などを引き起こすことがあります。軽い運動、趣味の時間、深呼吸や瞑想など、日常的にストレスを緩和する習慣を取り入れることが予防になります。

急性症状への対応

  • 突然の強い腹痛、吐き気、血便、黄疸、発熱などを伴う場合は、自己判断で薬を飲まず、すぐに医療機関を受診してください。これらは命に関わる疾患のサインであることがあります。
  • 症状が軽い場合でも、痛みが続く場合は早めに医師に相談することが重要です。

定期健診・早期発見

  • 消化器系の疾患は早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。定期的な健康診断や内視鏡検査、腹部超音波検査を活用し、症状が軽いうちに医師の診断を受けることが推奨されます。
  • 特に便潜血検査やピロリ菌検査などは、胃腸の病気の早期発見に役立ちます。

まとめ

腹痛は多くの人が経験する症状ですが、原因は多岐にわたり軽症から重症まで幅があります。痛みの性質、部位、伴う症状を観察することが診断の手がかりになります。日常的には食生活や生活習慣の改善、便通管理、ストレスケアが有効ですが、激しい痛みや長引く症状がある場合は早めに専門医に相談することが重要です。

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