Diverticulitis 憩室炎

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憩室炎とは

憩室炎とは、大腸の壁にできた小さなポケット、凹み(憩室)に炎症が起きる病気です。
近年、この憩室炎を患う患者数が増加しています。その理由は、私たちの食生活が変わってきたことや、高齢の方が増えてきたことにあります。大腸に憩室がある人々の中で5人に1人くらいが、憩室炎を経験するそうです。
多くの場合、憩室があっても何も問題はありません。しかし、炎症を起こすと痛みなどの症状が出て、治療が必要になります。憩室は時に出血することもあり、一度出血すると次の1年間で3人に1人くらいの割合で再び出血する可能性があります。
面白いことに、欧米人が左側に憩室が多いことに対し、日本人の場合は憩室は大腸の右側に多くできる傾向があります。ただ、年を取るにつれて左側にもできやすくなります。特に40歳を過ぎた方や、野菜をあまり食べない方に多いようです。

憩室炎の症状

憩室炎は、一見するとよくある腹部の不調に似ていますが、特徴的なサインがあります。最も注目すべきは、お腹の痛みです。右側のわき腹や左下のお腹に鋭い痛みを感じることが多く、これは憩室ができやすい場所(上行結腸やS状結腸)と関係しています。この痛みは、歩いたり咳をしたりすると悪化することもあります。
また、発熱の際にも注意が必要です。発熱は憩室炎のよくある症状の一つです。さらに、食欲が薄れたり、吐き気や嘔吐に悩まされたりすることもあります。お腹がふくれたような感覚や、便通のリズムが乱れるのも憩室炎のサインかもしれません。
これらの症状は、一度憩室炎を経験した方にとっては特に要注意です。以前と似た場所に痛みを感じたら、再発の可能性を考える必要があります。
重要なのは、たとえ軽い症状でも油断しないことです。憩室炎は放っておくと悪化する可能性があるため、早めの受診が賢明です。体調の変化に敏感になり、気になる症状があれば躊躇せずに医療機関を訪れることをおすすめします。

憩室炎の原因

憩室ができやすい要因としては、年齢とともに腸壁が弱くなることが挙げられます。特に血管が腸壁を貫いている所が憩室となります。また、便秘や過度のストレスで腸内の圧力が高まると、弱い部分が外側に押し出されて憩室になりやすくなります。

興味深いことに、憩室炎は40歳以上の方、特に男性に多く見られます。男女比は3:1とのことです。
憩室炎は怖い病気に聞こえるかもしれませんが、適切な生活習慣と早めの受診で、多くの場合は良好な経過をたどります。気になる症状があれば、躊躇せず医療機関を訪れることをおすすめします。

憩室炎の治療法

憩室炎の治療は症状の強さ、合併症の有無でその方針が大きく変わります。
症状の軽い場合、経過を診ながら十分な腸の休息で軽快が見込めます。炎症が強い場合は、抗生物質の投与も必要となります。点滴で水分と栄養を補給するため、場合によっては入院が必要となります。

治療期間は症状の程度によって異なりますが、軽症なら3〜5日程度で改善が見られます。入院の場合は1〜2週間、穿孔といって穴が開いてしまった場合は手術が必要となります。

大切なのは、治療後の再発予防です。食生活を見直し、野菜や海藻類など食物繊維が豊富な食品を積極的に摂取しましょう。腸の健康を守るため日々の生活習慣に気を付けましょう。

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