Chronic gastritis 慢性胃炎

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慢性胃炎とは

胃炎は、胃の粘膜に炎症が起きた状態であり、多くの場合ピロリ菌感染が原因とされています。ピロリ菌に感染し、未治療のまま経過すると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらには胃がんを引き起こす可能性があります。そのため、胃炎の原因を正確に診断し、適切な治療を受けることが重要です。
胃炎は慢性と急性に分類されますが、日本では慢性胃炎が多くみられます。慢性胃炎は、無症状であることが多いですが、数か月から数年以上にわたり症状が続くことがあり、症状が軽度でも他の疾患との鑑別が難しいため胃内視鏡検査と病理検査が必要です。
慢性胃炎の進行により胃の細胞の遺伝子異常が起きやすくなり、癌化のリスクがあります。特にピロリ菌感染者は、感染状態が続くと萎縮性胃炎に進行し、胃がんのリスクが大幅に上昇します。しかし、早期の内視鏡検査や除菌治療でリスクを低減することが可能です。
胃の不調を感じる場合は、早めの受診と適切な検査を受けることが大切です。

慢性胃炎の症状

慢性胃炎は、多様な症状を引き起こすことがあり、患者さんによってその現れ方は様々です。具体的な症状としては次のようなものがあります。

  • 胃痛
  • 胃の不快感
  • 胃の重さ
  • 胃のむかつき
  • 胸焼け
  • 吐き気
  • 腹部の張り
  • 胃もたれ
  • げっぷ
  • 膨満感
  • 食欲不振

これらの症状は一度に現れることもあれば、単独で見られることもあります。また、慢性胃炎の中には無症状で進行するものもあり、定期健康診断や家族の勧めで検査を受けた際に指摘されることも少なくありません。
近年では、特に症状がない場合でも、検診や人間ドックで行われる胃カメラ検査によって慢性胃炎が見つかるケースが増えています。萎縮性胃炎に進むと胃液の分泌が不足し、消化不良や食欲不振、胃もたれの原因となることもあるため、継続的に専門医によるチェックを受けることが大切です。

萎縮性胃炎について

慢性胃炎の原因

慢性胃炎は、長期間にわたって胃の粘膜が損傷を受け続ける結果、萎縮していく病気です。この病態の主な原因の一つとして近年注目されているのが、ヘリコバクターピロリ菌の感染です。研究によれば、慢性胃炎の約80%がこの菌による感染が原因とされており、ピロリ菌が胃粘膜を傷つけ、炎症を引き起こすことが判明しています。
急性胃炎と異なり、嗜好品やストレス、特定の薬剤などが慢性胃炎の直接的な原因となり得るかどうかは、現在も議論の対象です。しかし、生活習慣の改善とともに適切に治療を受けることで、軽度の炎症からの進行を抑えることもあります。
ピロリ菌の除菌などきちんとした治療が受けられないと、粘膜の修復能力は低下し、粘液の産生も減少して、胃潰瘍・胃がんへと発展するリスクが高まります。したがって、早期の診断と治療が重要です。

ピロリ菌について

慢性胃炎の治療法

ピロリ菌感染による慢性胃炎の場合、除菌治療が効果的です。この治療法では、2種類の抗生物質と胃酸分泌を抑える薬を1週間朝夕2回服用します。1回の治療で70~80%は除菌に成功しますが、成功しなかった場合には薬の一部を変更して2回目の治療を行い、これにより約90%となります。除菌治療に成功すると、胃がんの発生リスクを低くすることができます。

生活習慣の改善

生活習慣の見直しは、症状の改善と再発防止に大きく寄与します。過度な飲酒や喫煙、刺激の強い香辛料、カフェインの摂取を控え、規則正しく栄養バランスの取れた食事を心掛けます。また、適度な運動や良質な睡眠も重要です。消化器の機能は自律神経によってコントロールされているため、ストレスの上手な解消も取り入れることが推奨されます。

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