Stomach cancer 胃がん

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胃がんとは

胃がんは胃の粘膜細胞ががん化して発生する悪性腫瘍で、日本人にも多く見られるがんの一つです。男性の罹患率は女性の約2倍で、部位別では男性で前立腺がん、大腸がん、肺がんに次ぐ第4位、女性では乳がん、大腸がん、肺がんに次ぐ第4位となっています。進行すると胃の粘膜層から粘膜下層、固有筋層、漿膜へと浸潤し、さらに血液やリンパ液を介して他臓器への転移も起こりえます。特に注意が必要なのは、初期症状が分かりにくく、気付かないうちに進行している場合があることです。また、若年者に見られるスキルス性胃がんは、胃壁内を浸潤しながら進行するため粘膜上の変化が目立ちにくく、進行が早いという特徴があります。ただし、近年は研究が進み、発症メカニズムの解明や予防法、早期発見の方法も確立されてきており、早期発見・早期治療により完治を目指すことが可能です。

胃がんの症状

胃がんの大きな特徴は、初期段階ではほとんど自覚症状が現れないことです。さらに、進行してからも無症状のケースが存在するため、早期発見が困難な疾患とされています。症状が現れる場合の代表的なものとしては、みぞおち周辺の痛みや不快感、違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振、おなかの張りなどが挙げられます。また、がんからの出血により黒色便が出たり、吐血したりすることもあり、貧血によるめまいやふらつきを伴うこともあります。しかし、これらの症状は胃炎や胃潰瘍など、胃がん以外の消化器疾患でも見られる一般的な症状であり、胃がん特有のものではありません。そのため、気になる症状が続く場合には、症状だけで判断せず、専門医による適切な検査を受けることが重要です。

胃がんの原因

胃がんの発症メカニズムは完全には解明されていませんが、主要な原因としてヘリコバクターピロリ菌(ピロリ菌)の感染が挙げられます。特に日本人の高齢者ではピロリ菌の感染率が高く、持続的な感染により慢性胃炎から萎縮性胃炎を経て、胃がんへと進行する可能性があります。ただし、ピロリ菌に感染した場合、約3~5%が生涯のうちに胃がんを発症するとされています。そのため除菌治療により発症リスクを下げることができます。その他の危険因子としては、塩分の過剰摂取、野菜や果物の摂取不足、喫煙、過度な飲酒などの生活習慣が挙げられます。また、繊維質の少ない食事や、肉魚のコゲを多く摂取すること、熱い食べ物を急いで食べる習慣なども、胃がん発症のリスクを高める要因として報告されています。ピロリ菌の早期除菌+定期検査が最も重要とされています。

ピロリ菌について

胃がんの治療法


胃がんの治療法は、がんの進行度(病期・ステージ)と患者の体調を総合的に判断して選択されます。病期はⅠ期からⅣ期まで分類され、それぞれの段階に応じて最適な治療法が検討されます。主な治療方法として、内視鏡的切除、外科的手術、薬物療法(抗がん剤)、緩和治療などがあります。特に早期胃がんに対しては、日本で開発されたESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という治療法が広く行われています。これは内視鏡で病変を観察しながら専用の電気メスでがんの部分のみを切除する方法で、約1週間程度の入院で治療が可能です。ただし、ESDはリンパ節転移の可能性が極めて低い早期がんが対象となり、切除後の検査結果によっては追加で外科治療が必要となる場合もあります。早期発見によるステージ1であれば、早期治療により胃がんの90%以上が完治可能とされています。

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