Colonoscopy 大腸内視鏡検査

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大腸内視鏡検査

増え続ける大腸がん

大腸がんは日本人の消化器がんの中で、最も急増している恐ろしい病気です。

大腸がんの芽であるポリープのうちに、あるいは浅い早期がんのうちに切り取ってしまえば心配はないのですが、早期発見のために一般検診で多く行われている検便検査(便潜血検査)では、その信頼性に疑問を呈す声があがっています。
進行大腸がんの場合でも、その2割は陽性にでない場合があるのです。
内視鏡を使って検査をすれば、直接カメラで内部を観察できるので小さいポリープでも見つけやすく、また発見次第切除できるため、1回の検査で治療を終了することが可能です。

当院における2006年1月~2024年12月迄の大腸癌、直腸癌の統計

年齢 早期癌 進行癌 計(%)
検査数82368人
内視鏡治療で治癒 手術が必要
20代 3人   2人 5人(0.3)
30代 22人 6人 26人 54人(3.6)
40代 70人 16人 73人 159人(10.8)
50代 140人 44人 173人 357人(24.3)
60代 145人 44人 255人 414人(28.1)
70代 123人 45人 203人 371人(25.2)
80代 26人 9人 66人 101人(6.9)
90代 1人 1人 8人 10人(0.7)
530人 165人 766人 1471人(1.7)

当院での2006年1月から2024年4月までの大腸・直腸がんの統計です。
年齢別にみると、50代・60代の患者様が多い一方、20代の方が5名、30代の方が54名いらっしゃいました。若い方の中にも、20代では2名、30代では26名が進行がんとして見つかっており、決して「若いから大丈夫」とは言い切れません。便に血が混じっていても「痔だろう」と安易に考えがちですが、年齢に関係なくしっかり検査することが大切だといえます。実際、長年痔の出血がある方は、出血に慣れてしまい、体からの重要なサインを見逃してしまう恐れもあります。
一方で、今回の集計(計1471名)を詳しく見ると、695名は早期がん(うち530名は内視鏡で切除できたため開腹手術は不要)として見つかりました。早期に発見できれば、内視鏡治療や比較的侵襲の少ない手術で治る可能性が高く、進行がんであっても転移がない段階であれば、大腸がんは約85%、直腸がんは約80%が治るといわれています。早く見つけて、早く治療を始めることで、治療の負担を軽減できるだけでなく、その後の生活の質も大きく変わります。
こうした理由から、「若いから大丈夫」「出血は痔のせい」といった思い込みは非常に危険です。とくに40歳を過ぎたら定期的な大腸内視鏡検査を行い、大腸がんを早期発見・早期治療することをおすすめします。大切なご自身の身体を守るため、そして家族のためにも、ぜひ積極的に検査を受けるようにしてください。

大腸も安楽な検査で

多くの経験を持つ、内視鏡学会認定の専門医が検査・治療を担当し完全無痛の内視鏡検査につとめております。内視鏡検査は検査室2室から3室を使用し複数医師で休日を除き毎日行っており、込み合う場合でもできる限り1か月以内に検査を予定するように努めます。

一般的挿入法

大腸内視鏡って痛くて、つらいと聞きますが?

大腸の場合、鋭角に曲がるカーブが多い形状で、しかも腹壁に固定されている部分とそうでない部分があり、お腹の中で長いものがぶらぶらしている状況です。そのため、カメラのついた管を無理に押して挿入すると、腸が極度に伸びた状態になり、痛みを伴います。
ぶらぶらして長い腸ほど、押すことによってどんどん伸びてしまうので検査が難しくなります。
また、曲がった部分を通過する時に、空気を注入し膨らませてしまうと、余計に挿入が困難となり、お腹がはって苦しくなります。
そこで、無送気軸保持短縮法という挿入方法が苦痛をなくします。あわせて軽い鎮静剤を使用しますので、当院での検査を受けた方ほとんどの方は、気づいたら検査は終了している状態です。
観察するための送気は空気ではなく炭酸ガス(CO2)を使用します。これにより検査後のお腹の張りが極めて少なく済みます。

無送気軸保持短縮法って?

無送気軸保持短縮法って?

大腸を押して伸ばしてしまうのではなく、手前にたたみこむように縮めながら、カメラの管を挿入していく方法です。

  • 無送気…挿入時空気を入れる必要はありません
  • 軸保持…軸を保持しながらまっすぐに
  • 短縮…腸を伸ばさず、短くたたみこむ方法です。

この方法で腸をたたみこむことによって、曲がっている部分でも軸を保ちながら直線距離でカメラの管を進めることが可能なため、痛みがありません。

この方法は?

習得に時間がかかるため、病気の増加に医師の育成がまったく追いついていないのが現状です。数多くの大腸内視鏡検査を研修できる医療施設は、日本でもあまりないのです。
確かに、100例の経験しかない医師が挿入すれば、検査の終点である盲腸まで到達するのに30分はかかるでしょう。しかし5,000件以上の経験をもった医師であれば、5分程度で挿入は完了するでしょう。
ゴルフでいえば、プロゴルファーとはじめてラウンドする人ほど、テクニックに差がでてしまうのです。

​鎮静剤の使用

また当院では検査に当たって鎮静剤の準備もございます。鎮静剤は、大腸内視鏡検査に伴う、各種不快症状(緊張や不安感)などを和らげる作用のあるお薬です。検査へのご不安がある方には不安や緊張がなくなり、安心して楽に検査を受ける事が出来ます。「うとうと」しているうちに検査が終わる方法と、「しっかり」寝ているうちに「気づいたら検査が終わっている」方法をご選択いただけます。これまでに大腸内視鏡時に辛いご経験をされた方はぜひご相談ください。

尚、鎮静剤を使用した場合はお車の運転が行えなくなりますのでご注意ください。

当院の到達率:99.8%

大腸内視鏡検査で終点の盲腸まで大腸全域にわたり、内視鏡で確実に検査できた割合のこと。検査する医師の大腸内視鏡検査における習熟度をあらわす、いわば成績表となるものです。
つまり、大腸の形状の個人差などで難易度の高い方の場合、大腸の途中でそれ以上挿入できず、奥まで観察できない場合があります。こういった場合、透視検査やCTコロノスコピーを実施し確認することもありますが、検査できなかった大腸の奥の部分に、ガンが発見されたケースもあります。
ただし、何がなんでも100%を目指せばよいということではありません。なぜなら、難易度が高い患者様の場合、到達率に固執し無理に挿入しようとすると、危険がともなうからです。

機材

最新、最高峰のオリンパス社EVISX1、富士フィルム社LASEREOを導入しており、様々な特殊光や拡大観察による微小な病変も発見が可能です。

検査機器紹介

  • olympus
  • fujifilm_corporate

大腸内視鏡検査までの流れ

大腸内視鏡検査の、検査日の決定から検査終了までの流れをご説明します。ここでの説明の項目は以下の通りです。

検査日の決定に際して

検査日を決めていただく際に、ご留意いただく点をご説明いたします。

STEP01

前日に飲み会や会合などはないですか?食事制限可能な日をお選び下さい

検査前日(便秘症の方は別途指示)は一日中、野菜や繊維質をぬいた食事となります。

STEP02

検査日から1週間以内に飲酒、遠出、出張の予定はありませんか?

内視鏡検査の大きな利点は、検査と同時に治療まで終わらせることが可能な点です。
今回の検査でポリープが発見された場合、同時治療をご希望の方は、以下の点にご留意下さい。
今回の検査で大腸ポリープが発見された場合、今回の検査時に切除を希望される方は、処置後1週間は、腸管の安静をはかるための食事制限や、飲酒・遠出が制限されます。
また、切除にともなう合併症の危険性が高い場合は、1泊ないし必要に応じた日数の入院が必要になる場合があります。

※洗浄剤の服用開始は4~5時間前からとなります。午前中の検査をご希望される場合、移動時間などを含めて余裕のある時間にご予約ください。

土曜日の大腸内視鏡検査・治療

平日の時間が取れない方のために土曜日も大腸内視鏡検査を行っております。
大腸ポリープの切除も可能です。

検査前日の準備

普段、便や便汁で満たされている大腸を検査するには、大腸の中を空っぽの状態にしなければなりません。

STEP01

検査前日は、野菜類をぬいた食事制限が必要です

前日(便秘の強い方は前々日から)朝食~夕食は、野菜等をいっさい召し上がらないで下さい。
※便秘が強い方は、必要に応じて当院で処方する検査食を召し上がっていただく場合もあります。

夕食は夜9時までに終わらせて下さい。
以降検査が終わるまで固形物は禁食になります。
(飲水・お茶の制限はありません)

STEP02

検査前夜9時に、指示の下剤を飲みます

翌朝、反応便があります。お腹が多少痛くなることがあります。

大腸内視鏡検査前食事制限について


○検査前日に食べても良い食品
穀類 ごはん・食パン・冷麦・そうめん・素うどん・のりを巻かないおにぎり
いも類 じゃがいも・さといも・ながいも のみ
肉類 すべて可(つけあわせ野菜×、たれのごま×)
さかな類 魚類はすべて可(甲殻類は×)
豆類 豆腐 のみ
たまご  
水分 水、お茶、紅茶

検査当日の準備

当日は、検査まで食事は食べられません。
常用薬の内服については、事前診察の際の説明に従い服用してください。
検査で鎮静剤(リラックスでき、少し眠くなる薬)を使用しますので、検査後には運転ができません。
そのため、ご来院・ご帰宅には公共交通機関や送迎等での来院をお勧めします。
ご自身でお車を運転してのご来院はご遠慮ください。

STEP01

腸洗浄液を飲みます

STEP02

トイレへ通います……便の回数・性状を確認してください

  • 通常、洗浄剤の飲み終わりから1時間程度で便意が収まってきます。
    平均排便回数は5~10回です。
  • 便の性状
    はじめの頃の便:不透明で固形、残渣物がある
    検査可能な便:透明感があり、浮遊物・残渣物がない

検査

STEP01

検査前

ロッカーに荷物を置き、検査着に着替えます。
検査をお受けになる方全員、血管ラインを確保します。70歳以上の方には点滴を留置いたします。

STEP02

検査

検査室に移動し横向きでベッドにやすみます。鎮静剤の注射を行います。
ぼーっとしているうちに、大腸の終点まで挿入完了です。
引き抜きながら病変の有無の観察をしますので、モニターで一緒に見ることも可能です。
従来の鎮静剤の方法に加えて、「しっかり眠る」を選択することも可能です。
気づいたら終わっていますので、眠ったまま痛みや不快感の少ない状態でお受けいただけます。

STEP03

検査終了後

検査終了後30-40分程度リカバリールームでしばらくお休みいただきます。
検査画像をご覧いただきながら、医師から結果説明があります。
ポリープ切除などの病理検査を行った場合は、結果がでるまでに2週間程度必要なため、後日改めてご来院をお願いいたします。

STEP04

入院施設あり

当院では入院施設も完備しているため、ポリープの数や大きさ、形状などにより日帰りでの切除ができない場合であっても、その場で切除しご入院いただくことが可能です。(医師の判断によっては、後日改めてご入院いただく場合や他院へご紹介となる場合もございます。)

大腸内視鏡・胃内視鏡同時検査を受ける方へ

当院では、胃・大腸内視鏡検査を同じ日に受けていただくことができます。
まず、胃内視鏡を5~10分で行い、終了後すぐに、大腸内視鏡検査を行います。
食事制限、検査準備が一度で済み、通院回数も少なくて済みます。
具体的な流れは以下のようになります。

  1. 前日は、通常どおりの大腸内視鏡の準備を行います。
  2. 胃内視鏡検査があるため、検査予定時刻の1時間前より、飲水禁止となります。
  3. 検査直前に鼻またはのどの麻酔を注入します。
    (「しっかり眠る」を選択した方は麻酔不要)
  4. 点滴用の柔らかいプラスチック製の注射針を留置します。
    (70歳以上の方は安全のため点滴を行います)
  5. まずは胃内視鏡検査を実施します。(所要時間5~10分)
  6. ベッドにお休みになられたまま、ベッドの向きを変えます。
  7. 引き続き、大腸内視鏡検査を実施します。
  8. 眠気が覚めるまで、リカバリールームでお休みいただきます。
  9. 胃・大腸内視鏡それぞれの結果を担当医からご説明いたします。

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